クリスマス・イブ
楽しそうに笑いながら、話している心の姿なんか見たくない。
そして意味有りげな雰囲気でアキラは心に耳打ちをして、心はバシッとアキラの肩を叩いた。
アキラはお構い無しに頭を撫でた。すると心は強制的にバイバイと手を振り、俺のところに戻ってきた。
「誰」
「ん?友達」
絶対に、友達だけの関係じゃねぇな。
「ふうん」
「何ー?ヤキモチ?」
へらへらと笑いながら指を絡めてくる心の手をほどき、歩幅を広げた。
「ちょっと亮平?歩くの早いってぇ」