空中ブランコ
ドォォォン!!!!!
汚い雪が舞い上がり、耳を塞ぎたくなる痛々しい悲鳴
「・・・・・・・・・フェ・・ルド?」
悲しげな声が雪に落ちた
ソーラが発動させた能力。
空気中に散った赤黒い空気を血の槍の様に鋭くし、光の速さでライトみたく相手まで自由自在に伸ばすことが出来る
通称 ブラッディ・ホールド
シルディを狙ったその攻撃は、ロシードが召喚した豺(やまいぬ)のフェルドが瞬時にシルディの前に立ち創ったシールドを破り、フェルドを貫いた
「フェルド・・・・・・・・」
フェルドが破られるはずがないと、高をくくっていたロシードに起きた思ってもない出来事
「フェルド、生きていますか?」
低い声で呟くシルディ
予想外の事態に召喚した側のロシードは、唖然と言葉を失っていた
ザッ..シャリ......
胴体に黒い穴を数ヶ所開け自分を守って今、目の前で横たわるフェルドにシルディが歩み寄った
膝を雪につけ優しく撫でながら声をかけると、小さな反応が返ってくる
「ばかですね・・・・・あの攻撃は聖職者の攻撃。あなたに勝ち目はないのに、自ら受けに行くなんて…」
言葉だけが悲しげに1人旅をする