空中ブランコ



 そして氷の仮面は、時に残虐で卑劣で容赦などない冷たい物





ズッッボッ




 嫌な音。




 シルディがかざした手の平から黒い円錐が伸び、一瞬のうちにソーラの急所をついた




「ガッッっ!!!!!!」



ビチャッ・・・




 攻撃をまともにくらったソーラの口からは、おびただしい量の血が吐き出され、体は雪に沈んでいく




「ソーラ元帥!!!
聖医!!早く止血を!!」



 咄嗟に叉遊漓から降り、ソーラに向かう途中で聖医を捕まえる






「…ウ"ォ"ッ・・・・!!!」



 その間にも元帥がバタバタと後を追うように倒れる



「生きてる元帥は生きることだけ考えて!!────…公爵!!!!





(!!!ーー・・・目が冷たすぎる)」





 シルディに振り向いたメリーは暗く冷たい目に、不謹慎ながらに感情を寄せていく





「公爵・・・・・・・・・」




 思わず口から漏れた自分の声にハッと意識を戻し、近くにいた元帥に伸びる公爵の手に気付き走る




「か、神の・・・・・ご加護を・・・!」



 近づく死を目の前に腰が抜け、座り込み目を閉じる




「っ・・・・・シルディ公爵ッ!!!!!」




 女性特有の高い声が、寒い戦場を揺らす







  影が重なり、交わる












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