王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
そして、あたし達はついに一線を越えた。
「アユ……」
小野君に名前を呼ばれたことなんて数えられるほどしかないのに。
行為の最中、小野君はあたしの名前を呼んでくれた。
その声がいつもよりいくらか掠(かす)れていて。
名前を呼ばれる度に、あたしは幸せな気分になった。
「痛いか?」
「……ちょっとね。でも大丈夫だよ」
行為が終わり、ベッドからそっと起き上がって床に落ちていた服をかき集める。
「小野君、ちょっとあっち向いてて?」
ジーッとあたしの着替えを見つめていた小野君に気付いて、思わず苦笑いを浮かべる。
「さっき全部見たし、今更恥じらうことないだろ?」
「それとこれとは別問題なの!!」
「めんどくせぇ奴」
あたしは小野君が顔を反らしている間に、急いで着替えを済ませた。