満ち足りない月
「え、ええ…」
まだ状況を飲み込めていないセシルは詰まったように返事をした。
「僕も手伝います」
そう言ってラルウィルの後ろ姿を追う少年を見ると、少女へと視線を移した。
昨日に続いて今日も客人。
それにしてもラルを訪ねて来るのは変わった人ばかりだなあ。
そんな事を思っていると、ふいに少女がこちらに振り返った。
あまりにもタイミングがぴったりだった為、セシルは心を読まれたみたいで驚いた。
「お前、人間だな」