不器用な指先
【17:48 non title】
実冬、ぶったりしてごめん。本当にごめん。ちゃんと話そう?優花ちゃんとは本当に何もないんだ。
頼むから、話をしよう?
俺、待ってるから。
―――――
【17:59 non title】
実冬、どこにいるんだ?
頼むから連絡してくれ。まさか外?
―――――
【18:07 non title】
実冬どこいる?
電話出てくれ
―――――
【18:13 木下通りの近くにきてる 】
―――――
【18:18 高町こうえん付近】
――――――
次第にメール間の時間は狭くなり、
タイトルだけになり、
漢字変換さえもなくなっていく。
文字を打つ時間さえも惜しんで、私を捜してくれていたんだね。
この寒い空の下、走り回ってくれたんだね。
我が儘な私を心配してくれてたんだね。
私は――――
貴方を裏切っていたのに。