タレントアビリティ
「誉められていたはずなのに、けなされた」
『子供っぽいでしょ? でもどうやら、これが確定情報みたいなんだよね。んで、まあ、お手伝いさんとは離されて、それっきり自分の演奏には自信が全く持てなくなって、両親との確執も大きくなって、今は別のお手伝いさんと、よそよそしくも暮らしてます。……さて』
スライドが変わる。巨大な地球儀が浮かんだそれを前に、能恵はやや冷たい声色で語りかけて来た。
『そえ、何が出来る?』
「何が……、って?」
『何がって何なの? 拍律風音って女の子は、ああいった複雑な渦中で暮らしてたの。見ず知らずのあなたに色々と弄られて、はい分かりましたってはならないと私は思うけれどねぇ?』
「思うのは能恵さんの勝手ですよ。それに俺は、あいつが自信を取り戻すだなんて微塵も思っていない」
『……ふーん』
「才能をそんな風に、ないがしろにしか使わないあいつに、俺はいいたい事がある。ただそれだけ。それだけだ」
『もう一度聞くわ、そえ。その行為はあなたのため? 風音ちゃんのため?』
「……自分のための、ものだ」
『子供っぽいでしょ? でもどうやら、これが確定情報みたいなんだよね。んで、まあ、お手伝いさんとは離されて、それっきり自分の演奏には自信が全く持てなくなって、両親との確執も大きくなって、今は別のお手伝いさんと、よそよそしくも暮らしてます。……さて』
スライドが変わる。巨大な地球儀が浮かんだそれを前に、能恵はやや冷たい声色で語りかけて来た。
『そえ、何が出来る?』
「何が……、って?」
『何がって何なの? 拍律風音って女の子は、ああいった複雑な渦中で暮らしてたの。見ず知らずのあなたに色々と弄られて、はい分かりましたってはならないと私は思うけれどねぇ?』
「思うのは能恵さんの勝手ですよ。それに俺は、あいつが自信を取り戻すだなんて微塵も思っていない」
『……ふーん』
「才能をそんな風に、ないがしろにしか使わないあいつに、俺はいいたい事がある。ただそれだけ。それだけだ」
『もう一度聞くわ、そえ。その行為はあなたのため? 風音ちゃんのため?』
「……自分のための、ものだ」