タレントアビリティ
そうでしかない。そう、そうなのだ。
結局風音のために、始めから添が動いているはずがない。本当にどうでもいいのに、しかし添は動く。自分のために外ならない事を、添は自覚しているから。
このまま風音を放置すれば胸糞悪いから。ただそれだけのお節介。
「鏡を見ているみたいで嫌だから」
『代償行為、みたいな感じかしら。じゃー、そんなそえのために、私が風音ちゃんの居場所をお教えいたしましょーう。って言うけど、まあ意外な場所にいるんだけどね?』
画面の地球儀がくるくる回る。そして日本がクローズアップされ、添の住む町がさらにクローズアップされ、映し出された場所に溜め息。灯台元暗し。
『がんばってね? 私は応援したりサポートしたり出来るけど、後はそえの才能次第なんだからね? って言ったって、何をしたいか分からないけど』
「能恵さん」
『う~ん?』
「俺に才能はありませんよ。誰が何と言おうと、それは変わりませんから。情報、ありがとうございました。お仕事頑張って」
ぷつり。
繋がりを断ち切るように電話を切る。パソコンの画面を頭に叩き込む必要は無い。さっさとシャットダウンして、アパートを飛び出して鍵をかける。数学教師に出会わなければ、何の問題も無い。
「さて、どうしたものか」
学校の屋上目指して、添は歩き出した。
結局風音のために、始めから添が動いているはずがない。本当にどうでもいいのに、しかし添は動く。自分のために外ならない事を、添は自覚しているから。
このまま風音を放置すれば胸糞悪いから。ただそれだけのお節介。
「鏡を見ているみたいで嫌だから」
『代償行為、みたいな感じかしら。じゃー、そんなそえのために、私が風音ちゃんの居場所をお教えいたしましょーう。って言うけど、まあ意外な場所にいるんだけどね?』
画面の地球儀がくるくる回る。そして日本がクローズアップされ、添の住む町がさらにクローズアップされ、映し出された場所に溜め息。灯台元暗し。
『がんばってね? 私は応援したりサポートしたり出来るけど、後はそえの才能次第なんだからね? って言ったって、何をしたいか分からないけど』
「能恵さん」
『う~ん?』
「俺に才能はありませんよ。誰が何と言おうと、それは変わりませんから。情報、ありがとうございました。お仕事頑張って」
ぷつり。
繋がりを断ち切るように電話を切る。パソコンの画面を頭に叩き込む必要は無い。さっさとシャットダウンして、アパートを飛び出して鍵をかける。数学教師に出会わなければ、何の問題も無い。
「さて、どうしたものか」
学校の屋上目指して、添は歩き出した。