タレントアビリティ
『ずいぶんムチャクチャなやり方ねぇー、そえー』
「能恵さん、情報とか後押しとか、ありがとうございました」
帰り道に電話で能恵と話す。添が自身の一通りの行動を報告するとそんな具合のリアクションをとった後に、クスクス笑って言ってくれた。
『で、風音ちゃんの楽器を投げ捨てちゃったんだ?』
「無茶苦茶なやり方だとは思いましたけど、俺なりのやり方ですから」
『どんな名器だったのか気になるけれど、うーん、そえを敵には回したくないわー』
「能恵さんの敵になんか回りませんって」
『それで? 電話した理由ってなぁに? 次に何か協力出来る事があれば、ドバイからでいいならそれなりに手助けは出来るかもだよ?』
「あーっと……。じゃあ、アドバイスでも下さいな」
自宅アパートに到着したところで扉を開き、静かな空間で添は話す。込み入った話題をわざわざ道路で話す必要性は無い。
畳にそのまま転がりながら今後の動きを考える。風音はしばらくショックで動けないはずだから、彼女の才能をいかにすべきか。
『どんな?』
「そうですね……。後はどう動くかですか。とりあえずお気に入りの楽器は処分したから、これでしばらく音楽は出来ないはずなんですよ、多分」
『その考えが、甘いなって私は思うけれどね? えっと、私だったら次は、ただひたすら音楽をやらせてみようかな』
「逆、ですか」
『そうね。だから、もし私が風音ちゃんから何を奪うかって言われたら、楽器じゃなくて両親を奪ったよ?』
「それは……。俺には」
『にゃははははー。ムリだろーね、そえには。じゃあ次かな、うーん……』
「風音さんは、自分のために音楽がやりたいって」
『……ほーう? よっし、決めたよそえ。そえはしばらく待機だ、うん』
意外な答えが返って来た。どういう事かと身体を起こして尋ねると、これまた意外な答えが返って来た。相変わらず、能恵が分からない。
「能恵さん、情報とか後押しとか、ありがとうございました」
帰り道に電話で能恵と話す。添が自身の一通りの行動を報告するとそんな具合のリアクションをとった後に、クスクス笑って言ってくれた。
『で、風音ちゃんの楽器を投げ捨てちゃったんだ?』
「無茶苦茶なやり方だとは思いましたけど、俺なりのやり方ですから」
『どんな名器だったのか気になるけれど、うーん、そえを敵には回したくないわー』
「能恵さんの敵になんか回りませんって」
『それで? 電話した理由ってなぁに? 次に何か協力出来る事があれば、ドバイからでいいならそれなりに手助けは出来るかもだよ?』
「あーっと……。じゃあ、アドバイスでも下さいな」
自宅アパートに到着したところで扉を開き、静かな空間で添は話す。込み入った話題をわざわざ道路で話す必要性は無い。
畳にそのまま転がりながら今後の動きを考える。風音はしばらくショックで動けないはずだから、彼女の才能をいかにすべきか。
『どんな?』
「そうですね……。後はどう動くかですか。とりあえずお気に入りの楽器は処分したから、これでしばらく音楽は出来ないはずなんですよ、多分」
『その考えが、甘いなって私は思うけれどね? えっと、私だったら次は、ただひたすら音楽をやらせてみようかな』
「逆、ですか」
『そうね。だから、もし私が風音ちゃんから何を奪うかって言われたら、楽器じゃなくて両親を奪ったよ?』
「それは……。俺には」
『にゃははははー。ムリだろーね、そえには。じゃあ次かな、うーん……』
「風音さんは、自分のために音楽がやりたいって」
『……ほーう? よっし、決めたよそえ。そえはしばらく待機だ、うん』
意外な答えが返って来た。どういう事かと身体を起こして尋ねると、これまた意外な答えが返って来た。相変わらず、能恵が分からない。