my name
最後の授業も終わり帰ろうと椅子から立つと、赤木君がいつの間にか目の前にいた。
「帰ろ?」
美衣と准一の視線が痛い。
何その顔!
あたしが赤木君苦手なの知ってるじゃん!
ニヤニヤするなぁー!!
「あ、用事あった?」
「え?えーっと…」
用事なんてないけど、あるって言って先に帰ってもらおうかな…。
「ないない!また明日ねぇヒロ!」
「え!?」
「じゃ帰ろ」
「えぇ!?」
もう!
美衣のばかぁー!!