【完結】しゅがぁLOVE




「……あのくそバカ教師が…」

昼間とは打って変わり、げっそりとした表情で廊下を歩く。

昼間、担任から逃げたのが大きかった。
アイツは倍にして返してくる最低教師だった。

大量の雑用をさせられ、こんなことに。


「外暗いじゃんかよーぅ…」

冬の空はすぐに暗くなる。
帰るのすら嫌になりそうで、パッと目を逸らした。


だいたいさ、雑用してて遅くなったんだから。
先生が送ってくれるとかないのか。

こんな遅く帰るのなんて、怖いじゃん!
か弱い女の子なのにっ。


たとえばほら、男子を一緒につけてやるとか。
やりようはいくらでもあるでしょう。

前に雑用を頼まれたときは、クラスの委員長が一緒だったじゃん。

なんで今日はそういう配慮をしてくれなかったのさ。


ブツブツ、一人呟きながら廊下を歩く。
下駄箱まできて、溜息を零しながら靴を出した。

「…遅」

ふと人の声が聞こえて顔を上げると、
絶句。…唖然。


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