【完結】しゅがぁLOVE
*
「……あのくそバカ教師が…」
昼間とは打って変わり、げっそりとした表情で廊下を歩く。
昼間、担任から逃げたのが大きかった。
アイツは倍にして返してくる最低教師だった。
大量の雑用をさせられ、こんなことに。
「外暗いじゃんかよーぅ…」
冬の空はすぐに暗くなる。
帰るのすら嫌になりそうで、パッと目を逸らした。
だいたいさ、雑用してて遅くなったんだから。
先生が送ってくれるとかないのか。
こんな遅く帰るのなんて、怖いじゃん!
か弱い女の子なのにっ。
たとえばほら、男子を一緒につけてやるとか。
やりようはいくらでもあるでしょう。
前に雑用を頼まれたときは、クラスの委員長が一緒だったじゃん。
なんで今日はそういう配慮をしてくれなかったのさ。
ブツブツ、一人呟きながら廊下を歩く。
下駄箱まできて、溜息を零しながら靴を出した。
「…遅」
ふと人の声が聞こえて顔を上げると、
絶句。…唖然。