三角定規⊿完~幼馴染とクラスメートの三角関係~
突然聞こえたアイツの声に、わたしは驚きを隠せない。
!!
この声・・
「孝太!?」
「おう。」
わたしは一度振り向き、確認した後
また顔をそらせる。
「なっ…ヒック
なんできたのよ…っ…」
「……さっきはごめんって…。」
一息ついてから言う。
なによ…っ
今さら……っ!!
「別に…っ
どーせ…っ…わたしは…ヒック
釣り合わ…な…ッし!!
孝太も…っ…いい気味とかッ…思っ…ッてんでしょ!?」
釣り合わないことぐらい知っている。
寧ろ…知ってるからこそ辛いんだ。
「…思ってない。」
じゃあどうして……っ!!
少し間を空けて返ってきた孝太の返事に、わたしは泣き叫びながら思ってることを言う。
「じゃ…ッあ
何…ヒック…だって、言う…ッのよ!?」
強気でいるが、涙は止まらない。
止まるどころか、次から次へとどんどん押し寄せてくる。
もう…っ
やだよ…!!