【冬】クリスマスナイト 〜ある少年の奇跡物語〜
「おにいさんが……………僕のねがいを?」
「そう、やっと理解してくれたようだね。」
ていうことは、この人本物の神さまなのか?
僕は少し警戒を解いて、窓縁に立つおにいさんに近づいた。
「ほんとうに、僕のねがいを叶えてくれるの?」
その問いに、さらに切れ長の目を細めたおにいさんはこう言った。
「あぁ、だが……私と一緒に世界を見に回ってからだ」
「………それどういうこと?」
「まあ、ちょっとした冒険だよ、少年。
さぁ、私の手に掴まりなさい」
おにいさんはどこかの紳士のように手を差しのべてきた。
その振る舞いがとても美しく、とても上品で、いつの間にか僕はその手を掴んでいた。
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