【冬】クリスマスナイト 〜ある少年の奇跡物語〜


そう言われるがままに僕は力を抜いていくと、確かに浮いてる実感を感じた。


「それよりみてくださいよ。この景色を…」



僕はおにいさんの視線の先を追うように辿っていく。


視線の先には、地平線に沿る家々のランプの灯りが煌びやかに続いていた。



「うわぁ……━━」


僕の口からはそんな言葉しか出なかった。


この時に僕の表現力の無さに自分が情けなく思う。



「実にすばらしい。君はこんな景色があったことを知っていましたか?」


「………いや、全然。」


だって今まであの街から外に出たことがないんだから。



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