この腕の中で君を想う








「えっ?…うぁっ!!」





首根っこを掴まれ私の体は大きく反転して、半ば強引に体ごと男の方へ向けさせられた



「ちょっと…」

服が伸びちゃうしι


   ・・
…って元彼と同じ事言いそうになった自分に少しイラっとした




「売られた喧嘩は買わないとなぁ…」


顎をクイッとあげられて男と視線が絡む


ニヤリと意地悪く笑う男の姿はまさにこんな夜に相応しい悪魔そのものだった




嫌な


予感がする


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