この腕の中で君を想う


「正直気持ちよかっただろ?」

「そんなことっ…」

無い

とは言い切れない

悔しいけど白山奏斗のキスはすごく上手かった

腰が砕けそうなくらいふにゃふにゃにさせられて

心の内を言い当てられて私は言葉を詰まらせた


「…白山奏斗…貴方って本当に意地悪い」

「良く言われる。…というか一々フルネームで呼ぶな。今日からは赤の他人じゃないんだから名前で呼べ。」

「…名前」

あ…そっか

私達付き合うんだ

でも、年上の人を名前で呼ぶのは気が引ける

「白山さんじゃ「勿論駄目だ」

顔色を窺いながら恐る恐る質問してみたものの…間髪いれずピシャリと言い放たれ

私は不満げにうぅ…と低く唸った



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