この腕の中で君を想う




「と…や?」

どうして…ここに?



「うん。やっと見つけた。で、こんな所でなにしてたの?」

冬夜は私の前にしゃがみこんで同じ目線になると、少し呆れたような…それでも優しさの含む声で問い掛けた

「…バスケ」

「…足は大丈夫なのか?」

「うん。平気、冬夜こそ風邪は大丈夫なの?」

「多分な」

私がバスケができる事に驚いているのだろう…彼はその場で座り込んで髪を掻き上げた

額からはたらりと汗が流れてきて、病み上がりなのにこんなに必死に走って探してくれたのだと思うと胸が締め付けられる

「俺はその事実にも吃驚だけど、それよりここに来たのは、眞理に聞きたい事があったから」

「……ッ」

ブワッと強い風が私達の間を通り抜ける

ザワザワと大きくなる木々の揺れる音と共鳴するように私の心臓も速くなってゆく

「なぁ…眞理」

真っ直ぐと揺らぎない瞳で見つめられ
心臓が跳ね上がる


覚悟を決めなくてはならない



嫌われる準備を

友達という立場を諦めることを





「単刀直入に聞く。あの男と眞理はどういう関係なんだ」


「………」


私は静かに目を閉じた




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