女王様はメイド様?!①【完】
「はぁ…」
無意識にため息が零れた。
「ため息つくと幸せ逃げんぞ。」
言葉と同時に頭になにかが触れた。
振り向くと、そこには。
「翔…なんでいるの?」
今日ずっと隣にいたのになぜだかとても懐かしく感じた。
「お前待ってた以外になにがあんの?」
「あ…うん。」
「ったく夏だからって甘く見てっと不審者に狙われてもしらねーぞ。」
翔は心配してくれたんだね。
「そう…だね」
”ありがとう”たった一言がなかなか言えない。
素直じゃないな…ホント。
帰り道二人で手を繋いで帰る。
一見はたからみればフツーのカップル。
でもあたしはカップルなんかじゃない。
なのに手なんか繋いじゃってる。
翔は毎日の習慣みたいに何気なくあたしの手をとって歩き出す。
きっとこんなにドキドキしてんのはあたしだけなんだろうな。