女王様はメイド様?!①【完】
でもそんなにお笑いにケチつけるくらないなら変わりに翔がやってみればいいんだよ。



「ぷっ……」



…ってそれないか。


「なに一人で笑ってんの?」


「いや…っべつに…ぐっ…
なんでもな…ぐハハハハハハっ」



「…………」



一人噴出すあたしを翔は気味悪そうにみつめる。



さっきイライラしていたからか、さっき以上に機嫌が悪くなってると思う。



そんなに睨まなくても…


だって翔が悪いんだよ?



だってね、あたしがこんなに笑ったのはちゃんとしたワケがあるんだよ。



翔がお笑い芸人になったところを想像してみた。


そしたら翔ってばピーマンの被り物着て、
緑色の全身タイツ着て、ラジオ体操踊ってたんだよ?



こんなの笑わないわけないじゃん。


その格好と行動がどれも似合わなさ過ぎて
笑いが波のように襲ってきたんだ。


だからあたしは悪くない。



微かに残る笑いを抑えて冷静に戻ってみる。



それが逆におかしくてまた笑いがこみ上げてくる。


数分の間、その繰り返しで一人で爆笑していた。

< 372 / 388 >

この作品をシェア

pagetop