女王様はメイド様?!①【完】
「俺らは他人。”今後一切あたしの関わらないで”だろ?」



「…うん」



あたしが言うのを躊躇っているのが分かったのか、今考えていたことを先に言われた。



自分も言おうとしていたくせに、いざ自分が言われたら胸がズキンと痛んだ。


どうしようもなく苦しくて、
今すぐにでもここから抜け出したくてしょうがない。




胸が痛んだからといってなにかが変わるわけもなく、結局あたしに残されてる選択肢はただひとつ。


「ばいばい…」




静かにそっと背を向けるだけ…



別れを惜しまない。


涙は見せない。





そう思っていても自然と頬が濡れていく。



上を向いて堪えても、どこからともなく溢れては流れ、留まることを知らない。
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