この出会いが奇跡なら-上-
成斗はそれに承諾すると、そのまま教師に支持されたところへ足を進めて行った。
「え、ちょっと待って。医務室まで行かなくて良いよ?こんな傷、舐めとけば治るし」
「ふーん、じゃあ俺が舐めて治してやろうか?」
「…はあっ?馬鹿じゃないの!余計治らないわよ!」
「ふ、なんだそれ」
あたしが声を上げてそう言うと、あたしをからかった成斗は小さな笑みを零した。
その後、あっという間に医務室へと到着。
「あれ、保健の先生いねぇじゃん」
何。保険医の先生が居ないだと。