この出会いが奇跡なら-上-
それからの数十分後、愛子と真衣が朝食を済ませて帰って来た。
「桜ー、もうそろそろ集合だよー」
「早くない?」
「まあ、たしかにね」
その後、無事用意を済ませ、ホテルのエントランスへと集合する。
そこにはもちろん成斗の姿もあるわけで。
こうゆう時に限って、距離がものすごくあいている。
「桜」
後ろから不意に真衣に名前を呼ばれて、あたしはそれにそっと後ろへ振り向く。
「何?」
「今日ね、少しだけ私と成斗二人きりにしてもらってもいいかな」
――――駄目。