この出会いが奇跡なら-上-
やっと声掛けてくれたって、凄く嬉しかったのに。
声掛けて来てくれた内容が、今何時?か。
期待して損した。
というか、そんな内容なら、わざわざあたしに聞かなくてもいいんじゃないの?
腕時計してる松田君とか、愛子とかさ。
あたし、ケータイ見ないと分かんないんだから。
でも、やっぱり素直に嬉しいな。
それから20分くらい歩いて、へとへとの私たちはやっと、恋のおまじないがあるという教会に辿り着いた。
「さっそく行こー!」
テンションが高い愛子。
愛子を先頭に、ぞろぞろとその後ろをあたしたちは付いて行った。