この出会いが奇跡なら-上-
あたしはすぐさま携帯をパカッと開けて、受信ボックスを確認する。
―――――真衣からだ。
『今、何処?』って表示されたメールに、あたしは簡潔にここの場所を知らせ、携帯をポケットに仕舞い込んだ。
何か進展とかしちゃったのかな。
嫌だな。そんな二人が帰ってくるところを見るの。
それから入口を気にしながら一人で店の中を回割っていた、その10分後二人が何気ない表情で帰って来た。
真衣は少し笑顔だけど、成斗は無表情。
そんな二人に気付いた愛子と皐月が、その場へスタスタと駆け付ける。
そんな光景を見つつも、あたしは行かないでおこうと心の中で決め、自分のお土産でも探す事にした。
そう思って、目の前のアクセサリーに何気なく目を向けると、丁度そこであたし好みの可愛いブレスレットを発見した。
「うわあ、すごく綺麗」
何故かキラキラするものに惹かれるあたしは、一瞬にしてこれ欲しい!と欲望に満ち溢れてしまった。
これ着けて学校行きたい。なんて思って、チラリと値段を確認する。
「……。は、高ッ!」
チラリと目を向けた値札には、「1」の隣に「0」が4つ奇麗に並んでいた。
1万円?ふざけじゃないわよ。
「………」
とてもじゃないけど、今のあたしの所持金じゃ買えない。
「あーぁ、欲しかったなあ」なんてそんな虚しい独り言を呟き、仕方なくそのブレスレットをきっぱりと諦めた。