この出会いが奇跡なら-上-



「じゃ、じゃあさ、王様ゲームはまた今度にして、トランプでもしようよ」


「トランプー?」


もうこの際何でもいいや。と思ったあたしは、愛子が提案したトランプに「はい」と手を上げてそれに賛成した。




その後、本当に光輝達と遊ぶ事になって、半分どうでも良いトランプがスタートした。



というか、もう早く終わらないかな。
よりによって大富豪だし。あたし、このゲーム苦手なんだよ。




「人数的に多いからチーム制でやろ。一人余るけど」


そう愛子が言うと、その数分後チームが即座に決定した。



愛子と皐月、真衣と成斗、あたしと光輝。
そして悠紀は一人ですることに。


そんな結果に悠紀は、「ええ、俺一人?」とふて腐りながらもそう言った。


何で、こうなるかな。



嫌だなあなんて思いながら溜め息をひとつ吐くと、いきなり隣に居る光輝に「桜、大富豪って何?」って、そんな予想外な事を聞かれ、あたしは一瞬「え」と静かに驚いてしまった。


残念ながら、あたしも上手く説明できません。



「じゃあ、負けたら罰ゲームな!」


そう思っていると、もう自棄になってしまったのか、楽しそうに悠紀がそう言った。



それを聞いた愛子が楽しそうにニヤリと笑って、「じゃあ負けたチームは相手に好きって心こめていうことね!」と乗り乗りでそう言った。



「………」


何それ、嘘でしょ。絶対勝たなきゃ。





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