この出会いが奇跡なら-上-
その後。
「…光輝、それ出しちゃダメ」
「え?あーもう、分かんね!」
あたしのところはもうグダグダだった。
愛子や真衣はすんなりと次へ次へと進めていく。そのせいで、あたしのたちの番に回って来るのが早い。
「あーもういいや。これ出しちゃえ」
そう言ってあたしが出したのは「2」。
「うわ、このタイミングで普通「2」出す!?」
何故か驚いた顔した愛子にそう言われた。
「2」って、そんなに強いの?
分からない事だらけで、1回目の大富豪が幕を閉じた。
「はい、桜んとこ負け!罰ゲーム」
「こっち全然分かんないんだから少しくらいハンデ…」
「でも、もう負けちゃったわけだし」
笑ってそう言う愛子は、何だか嬉しそう。
「じゃあ、光輝と桜、相手に心込めて好きって言うこと!」
そんな愛子に乗って、悠紀まで楽しそうにそう言って来る。
それは困る。凄く困る。
あたし、ちゃんと好きな人いるんだから!
そう思い、チラっと成斗を目を向ける。
「………」
うわ、怖。冷たい。
一瞬目があったけど、ふいっとかわされた。
なんでそんなに機嫌悪いの?