この出会いが奇跡なら-上-


あたしが寝室へ向かってからも、みんなはまだ盛り上がってたけど、あたしはそんなみんなにうるさいななんて思いながらそっとは目を閉じた。






翌日、修学旅行3日目。



重い体をのっそりと起こして、カーテンの隙間から覗く眩しい太陽にそっと目を向けた。



「んー、やばい、頭痛い」


寝不足の所為かギンギンと痛む頭を押さえながら、あたしは洗面所へと向かった。



今日は珍しく二人よりも早く起きたあたし。


顔を洗って髪の毛をアイロンを使って整えて、遠くからじゃ分からないくらいの薄い化粧をする。



その数十分後、二人が眠い目をこすりながら起きて来て、あたしたちは昨日と同じのバイキング形式の朝ごはんを食べに行った。



「………」


今日も真衣は成斗の隣。


何だかんだ言って、成斗も嫌がってないし、まさかのまさかで、付き合うなんてこと、あったりして。




駄目だ。

こうゆうこと考えんのもうやめよ。
そう思いつつ、とってきたおかずをまた口へと運んだ。



朝ごはんが終わると、教師が今日の予定について長々と話をし始めた。




「今日は最終日だから部屋帰って荷物の整理、掃除をして9時にエントランスに集合。お昼は、川で取った魚ね。」


教師が言それだけ言うと、みんな解散の一言で部屋へと戻って行った。



あたしも、今日が最終日かあなんて思いながら、部屋へと戻った。



今思えばこの修学旅行、良いことなんて一つもなかったな。

成斗とも未だに気まずいまんまだし。


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