この出会いが奇跡なら-上-
そう思っていると、耳元で「さ…くら…」と囁かれ、不意に成斗の体が、いあたしn覆いかぶさってきた。
「ちょっと!せ、いと…」
覆いかぶさって来た成斗の体を揺すってみても、成斗は動こうとしない。
…え、ちょっとまって。嘘でしょ?
覆いかぶさった成斗の体をどかして、そのままベッドに寝かせる。
何してんだか。
気失っちゃうくらい、しんどいのに、調子乗っちゃって、ホント馬鹿じゃないの。
それに女心までも、もて遊びやがって。
額に汗を滲ませる成斗を見ると、しんどそうっていうのがいかにも伝わってきて、それに何かを言ってやる気力もなくなって、仕方なく額の汗をタオルで拭ってあげる事にした。