この出会いが奇跡なら-上-
「…も、もしもし……?」
そう言うと、いきなり電話越しで「ははは」と笑われた。
―――この声。
『何だよ、その警戒心丸出しの電話の出方』
「ええ、成斗…っ?」
『そう。さっさと電話出ろよな』
「だって知らない番号から電話掛って来たら、普通出ないじゃん!」
『ふーん。あ、お前、今日俺んち来れねぇ?』
――…え。
「そ、それは、ちょっと」
『お前、まだ気にしてんのかよ。別に襲ったりなんかしねーよ』
電話越しなのに、何故かぞくっとする。
「んー、うん。分かった」
『いつでもいいから来い。じゃあな』
そのままプツ…ッと電話が切れてしまった。