野良ライオンと文系女の猛獣使い
「お父さんは、お姉ちゃんと並べるならどっちがいい?」

「うん?そうだな……」


って、父さん真剣に考えなくて良いから…。
ホント、別にお見合いする訳じゃないし、というか何で女子高生が小学生の妹に将来の……じゃなくても恋人の心配をされなきゃなんないのよ。


「どっちもいい子そうだし、どちらでもいいよ。……結局、飛鳥が選ぶことだし、納得するように努力するって言ったばかりだし、な」

「そう?じゃあお姉ちゃんはどっちが好み?」


無限地獄かこの話題。
さっきから、それしか訊かれてないしさ。さっさと終わらせたいのに。


「さっき言ったけど、面識無い相手に好意なんて懐けません。顔も、別に好みのタイプって訳じゃあないし」

「むー、つれないなぁ……。じゃあ結局の所、お姉ちゃんの好みのタイプってどんなのさ?」


あぁ、やっと終わりそうな雰囲気。この手の話題って苦手だから、安心するわ。
それに、父さんの前でする話じゃないしさ。


そこまで考えて、父さんを見ると、優しく微笑んでいた。
……ように見えて、なんか真剣なオーラも漂ってる気がするし、なんか迂濶なこと言えないんですけど。
言うつもりもないけど。

真唯に向き直って、答える。
この話題が、これで終わりになるよう祈りをこめて。

「真面目で、誠実な人」
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