野良ライオンと文系女の猛獣使い
そんなもんは、この二人には無意味でしたとさ。
二時間近い大作と言えば大作を観賞し終えた私達は、映画を観た後特有の気だるさを感じながら、ぼんやりと歩く。
あるでしょ、そういうの。
単純に二時間も疲れた、っていうのと、映画の余韻に浸ってみたりとか、あの映画はこういうことが言いたかったんじゃないかとか、そういう感じ。
あれ?私だけ?
そんな風にぼんやり思いながら、こりゃまたぼんやりと加奈子達を視界に捉える。
加奈子は、性格そのままといった明るめの服装でかためていて、それが彼女特有の無邪気な笑顔に良く似合っていた。
こう、バカな男なら無茶な要求も許してしまうんじゃないか、って可愛さ?
対する金髪は、まあやっぱり派手な金髪で、その瞳も金色だった。
自然のものとは思えないのでカラコンだろうけど、正直ちょっと怖い。
指にはいくつかのリングが煌めいているし、ピアス、ネックレスと装飾過多な男は、しかし服装に関してはそれほど派手な色ではなかった。
が、それが返って『不良っぽい』というか『チンピラっぽい』というか。
で、そういう男女二人が傍目から見て、仲良くしていると『恋人同士』に見える訳で。
それに関しては私は否定文しかないんだけど、そういう風に見えるだろうな、ってことくらいは理解してるつもりだ。
「はぁ」
だから、溜め息ついた理由は他にある。
チラリ、と周りを見渡すと、私達と同じ劇場から出てきたらしい観客達が大勢いて、それだけでさっきの作品が人気なのがうかがえた。
しかし問題なのはそんなことではなく、むしろ観客の『年齢層』で。
ここまで言えばわかってもらえると思うけど、加奈子が選択したのは、よりによって『子供向けアニメ映画』でしたとさ。
二時間近い大作と言えば大作を観賞し終えた私達は、映画を観た後特有の気だるさを感じながら、ぼんやりと歩く。
あるでしょ、そういうの。
単純に二時間も疲れた、っていうのと、映画の余韻に浸ってみたりとか、あの映画はこういうことが言いたかったんじゃないかとか、そういう感じ。
あれ?私だけ?
そんな風にぼんやり思いながら、こりゃまたぼんやりと加奈子達を視界に捉える。
加奈子は、性格そのままといった明るめの服装でかためていて、それが彼女特有の無邪気な笑顔に良く似合っていた。
こう、バカな男なら無茶な要求も許してしまうんじゃないか、って可愛さ?
対する金髪は、まあやっぱり派手な金髪で、その瞳も金色だった。
自然のものとは思えないのでカラコンだろうけど、正直ちょっと怖い。
指にはいくつかのリングが煌めいているし、ピアス、ネックレスと装飾過多な男は、しかし服装に関してはそれほど派手な色ではなかった。
が、それが返って『不良っぽい』というか『チンピラっぽい』というか。
で、そういう男女二人が傍目から見て、仲良くしていると『恋人同士』に見える訳で。
それに関しては私は否定文しかないんだけど、そういう風に見えるだろうな、ってことくらいは理解してるつもりだ。
「はぁ」
だから、溜め息ついた理由は他にある。
チラリ、と周りを見渡すと、私達と同じ劇場から出てきたらしい観客達が大勢いて、それだけでさっきの作品が人気なのがうかがえた。
しかし問題なのはそんなことではなく、むしろ観客の『年齢層』で。
ここまで言えばわかってもらえると思うけど、加奈子が選択したのは、よりによって『子供向けアニメ映画』でしたとさ。