深想シンドローム


しゅん、と俯いたあたしにみんなは声を揃えて言った。



「バカだなぁ、みぃこが謝ることないじゃん。」

そう言って明日香ちゃんはあたしの肩を抱く。


「そうだよ?みぃこが一番署名集めてたじゃない。」

ちづちゃんはそっと頭を撫でてくれて。


「それにちょっと楽しかったしねー!ヒナ、青春感じたもんっ!」

ヒナちゃんはいつもの可愛い笑顔を見せてくれた。


「…みんな、」



…そうだよね。
何も、結果だけが全てじゃない。

みんなで頑張ったんだ。

あたしの一言に、こうしてみんなが協力してくれた。


それだけで、十分じゃないか。



「…うぅ、ありがとぉ~…っ。」

「ああ、もう!本当泣き虫なんだから~!」

「だ、だってぇーっ!」


ぐちゃぐちゃになった顔でみんなに抱きつく。

そんなあたしへ、明日香ちゃんが言った。


「んじゃ、高校初めての体育祭、楽しみますか!」

「…うんっ!」

「てゆーか、今日焼けそうじゃなーい?」

「もう、ヒナはそんなことばっかり。」


あはは、と笑いながら
あたしたちは開会式へと急ぐ。



…ねぇ、ミチルくん。

ミチルくんが作れない思い出の分も、あたし頑張るから。


そうしたら、また笑ってくれるかな。

また、お話出来るかな。



そうであれば、いいな。









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