僕は君のもの
「「誰!?」」
二人の声が重なった。
「何これ!?制服!?女子高生!?しかもカワイイ…。」
目の前の人物が美紀に向かって叫ぶ。
真っ黒でパーマのかけられた髪。あごを覆うヒゲ。直ちゃんよりもガッシリとした体。
その威圧的な雰囲気に圧倒された。
「俺、祐輔。お名前は?」
「み…美紀です。」
その空気に似合わない優しい笑い方をする人だった。
「先輩。いきなり何してんですか。」
「直ちゃん!!」
直ちゃんがようやく間に入ってくれた。
「直ちゃん?お前、直ちゃんって呼ばれてんの?
わかった!美紀ちゃん。俺のことは祐ちゃんって呼べ!」
「先輩。美紀ちゃん怯えてます。」
「おう、見ればわかる。で?誰?この子。」