僕は君のもの



「直ちゃん。サイテー。」



思ったことをそのまま口にした。



「美紀ちゃん!俺はそんな奴じゃないよ?
ほら!先輩!!どうしてくれるんですか。」



「事実だしぃ。お前に振られたあゆみにグチ聞かされまくって俺も迷惑してるしぃ。ざまーみろぉー。」



祐ちゃんは直ちゃんに胸ぐらを掴まれながらも悠々と答える。



「祐ちゃん。美紀、他にも直ちゃんのお話聞きたいなっ!」



「かーわいいなぁ。いいよいいよ。教えてあげる。なんなら家来る?」



祐ちゃんはそう言いながら天井を指差した。



「家?」



美紀も人差し指を真上に指しながら問う。



「そ。俺ん家この真上。ここはウチの会社の寮みたいなもんだから。
駐車場つき、格安家賃、職場も近い。最高の条件揃ってんだ。」



「へ~。」



「もちろん女も連れ込み放題。」



「先輩!!!」



明らかに近所迷惑な直ちゃんの声が響き渡った。








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