僕は君のもの




「みっきーさぁ、最近雨の日だと必ず休んでない?」



空を眺めていたら後ろから声をかけられた。



「ん~?何?恭ちゃん。」



下校する生徒が次々とくつ箱から出てくる。



「いや、今のは聞こえてたろ?」



目を細めたくなるほど青い空。


ムカつく。



「バレた?
雨降ると面倒くさいじゃん。外出るの。」



週間天気予報にも傘のマークはなかったなぁ。



「そんだけの理由!?」



早く雨にならないかなぁ。



「悪い?」



「みっきーらしいわ。」



ようやく恭ちゃんの方に振り返った。



目に入るのはその奥にいるヤマ。





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