僕は君のもの
あの二人、つき合ったらいいのに。
美男美女でお似合いだし。
「みっきー明日何あんの?」
「ん?デートだよ!最近あんまり会ってなくてさ。お仕事忙しいんだって。
明日は久しぶりだから楽しみなの!」
「ふ~ん。よかったな。」
恭ちゃんも人の心配してる場合じゃないのに。
「恭ちゃんも彼女作ったら?モテるんだから。」
「俺はいいの。」
なんで?
恭ちゃんはその問いには答えてくれなかった。
美紀の周りは秘密主義の人が多い。
「楽しんでこいよー!」
改札の向こうで大きな声を出す恭ちゃんに笑いながら手を振った。
今日はパックでもして寝ようかな。
美紀は鼻歌まじりに家に帰った。