僕は君のもの




直ちゃんの部屋は鍵が開けっぱなしだった。

ついでに言えば電気もエアコンもつけっぱなし。



「もー!開けっぱなしは不用心!つけっぱなしは不経済だよ!!」



直ちゃんは怒る美紀を笑いながら見る。



「何?」



「別に。」



感じ悪いなぁ。



「ところでさ。こんなトコ来てていいわけ?恭ちゃんはどうしたよ。恭ちゃんは。」



「直ちゃんが来いって言ったんだよ!」



「だからってノコノコくんなよ。」




もぉ!なんか酔った直ちゃんってタチ悪い!!





「夜遅く。一人暮らしの男の家。何されても文句言えないよな?」




何ソレ!?



美紀のこと女として見てないくせに。


来るなって言ったり来いって言ったり…。



わけわかんないよ!!!






< 173 / 245 >

この作品をシェア

pagetop