僕は君のもの
直ちゃんの部屋は鍵が開けっぱなしだった。
ついでに言えば電気もエアコンもつけっぱなし。
「もー!開けっぱなしは不用心!つけっぱなしは不経済だよ!!」
直ちゃんは怒る美紀を笑いながら見る。
「何?」
「別に。」
感じ悪いなぁ。
「ところでさ。こんなトコ来てていいわけ?恭ちゃんはどうしたよ。恭ちゃんは。」
「直ちゃんが来いって言ったんだよ!」
「だからってノコノコくんなよ。」
もぉ!なんか酔った直ちゃんってタチ悪い!!
「夜遅く。一人暮らしの男の家。何されても文句言えないよな?」
何ソレ!?
美紀のこと女として見てないくせに。
来るなって言ったり来いって言ったり…。
わけわかんないよ!!!