僕は君のもの




自分の飽きっぽい性格は承知してる。



服の系統とか、ケータイとか、髪色とか、趣味とか、…彼氏とか。



すぐにコロコロかえてきた。





そんな美紀なのに好きな人だけはかわらない。


直ちゃんを好きになって10年以上たった。




全然飽きる事はない。むしろどんどん好きになる。




美紀の脳内はいつも直ちゃんに直結してた。


キレイなものを見れば直ちゃんと見たいと思った。
おいしいものを食べれば直ちゃんと食べたいと思った。
困った時は直ちゃんに助けを求めた。
悩んだ時は直ちゃんだったらどうするか考えた。



これはきっとこれから先も変わらない。



そんな不変な毎日を望んでた。




だって美紀は直ちゃんのそばにさえいられれば幸せだって思ってたから。




それなのに、




どうして美紀は今、直ちゃんにキスしてるんだろう…。






< 174 / 245 >

この作品をシェア

pagetop