僕は君のもの



あゆみさんは美紀に服を脱ぐように促すと、テキパキ浴衣の着付けを始めた。



「も~。直哉?後先考えずにこんなことするのやめなさいよ。」



隣室にいる直ちゃんに大きな声を出す。



「あたしがいなかったらどうするつもりだったの?」



なんの答えも返ってこない。


あゆみさんは直ちゃんの方をチラッと見ながらため息をついた。



「ったく。これだから。
ところで美紀ちゃんいくつ?」



突然、美紀に話をふられて驚いた。



「高3…です。」



「へ?高校生!?若っ!!」



着付けの手が止まる。



「直哉!あんた高校生にまで手出してんの!?
しかもこんなかわいい子。」



高校生ってやっぱりまだまだ子供なんだよね。


あゆみさんの一言一言に傷つく。



しかも直ちゃん、他にはどんな子に手出してんの?



美紀はその中で何番目?





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