僕は君のもの
もう教室戻りたくないな。
学校なんて嫌だよ。
女の子なんて大嫌い!
「美紀ちゃんさ、担任って誰?」
「山田…先生?」
ちょっと直ちゃん!?美紀泣いてるんだよ?
どうしていきなり先生の話になっちゃうの?
「…好都合。
弁当、先に食ってて。」
直ちゃんは意味深な笑みを残して行ってしまった。
「あれ?直哉は?」
「知らない。」
トボトボと中庭に下りた。
「泣いた?」
柴先輩が美紀の顔をジッと見てくる。
「え?なんで?どうしたの?美紀ちゃん!!」
もぉ!中村先輩うるさい!!
「知らない!!」
顔を見合わせる二人を無視してお弁当を開けた。