秘密の★オトナのお勉強③



アンティーク調の扉から顔を覗かせた相部屋の女の子は、一言で表すなら、“お姫サマ”だった。


濃いめの茶髪に、くるくるパーマをかけているその子は、あたしとはまったく正反対の外見を持っていて、

…一瞬にして、目を奪われた。




「ありゃ。もしかして相部屋の子だったりする?」



「あ、うん!貞永ちいって言うの!」



「ちいちゃんって呼んでいい?」



「い…いいよ!」



「あたしは伊原千紗(いはらちさ)って言います。これからよろしくね、ちいちゃん?」




天使のように微笑む千紗は、待ちきれないとでも言うように、あたしを部屋の中へと手招きする。


これが、あたしと千紗の、出会いだった。




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