秘密の★オトナのお勉強②
あたしの態度の変わりように、首を傾げる菊池。
そんな菊池をチラッと確認して、あたしは嫌な予感がする物体を取り出した。
…それは、紛れもなく、あたしのケータイ。
誰かからの着信を知らせるバイブが、あたしの心を揺さぶっていたのだ。
そして、その着信の相手。
ディスプレイを見た瞬間、再び呼吸が止まった。
「…こ、小西…さん…」
そう。嫌な予感の原因は、空気がまったく読めない事でお馴染みの、あの小西さんで。
…ちょっと!本気で空気読めないの!?
こっちは、自分の担当俳優の、芸能人生が掛かっている最中だと言うのに!!
「出ないんスか?」
「…もういいっ!出ます、出ますよーっ!!」
自暴自棄になったあたしは、ケータイを握り締めたまま、収録スタジオからダッシュで出て行った。
…どんだけバットタイミングなのよーっ!
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