秘密の★オトナのお勉強②



あたしの態度の変わりように、首を傾げる菊池。


そんな菊池をチラッと確認して、あたしは嫌な予感がする物体を取り出した。



…それは、紛れもなく、あたしのケータイ。


誰かからの着信を知らせるバイブが、あたしの心を揺さぶっていたのだ。



そして、その着信の相手。

ディスプレイを見た瞬間、再び呼吸が止まった。




「…こ、小西…さん…」




そう。嫌な予感の原因は、空気がまったく読めない事でお馴染みの、あの小西さんで。



…ちょっと!本気で空気読めないの!?


こっちは、自分の担当俳優の、芸能人生が掛かっている最中だと言うのに!!




「出ないんスか?」



「…もういいっ!出ます、出ますよーっ!!」




自暴自棄になったあたしは、ケータイを握り締めたまま、収録スタジオからダッシュで出て行った。



…どんだけバットタイミングなのよーっ!




.
< 172 / 412 >

この作品をシェア

pagetop