秘密の★オトナのお勉強②



パニックになる頭をフル回転させて、あたしは小西さんから逃れようと、最善を尽くす。




「用件って何ですか?」



「ハイ?」



「だから、あたしに何か用事があったんじゃないんですか?」



「スマンの、中森さん。最近、耳が聞こえにくいんだよ」




電話越しで高らかに笑う小西さんの声を聞いて、あたしは呆然と立ち尽くす。


そして…ひとつの疑惑が、あたしの脳裏を駆け巡った。




「あの、小西さん…」



「何です?」



「今日、貞永がラブクッキングの収録って知ってて、あたしに電話して来ました?」



「…中森さんには直ぐにバレてしまいますね。まったく、勘の強い人だ、ウン」




―――って…!!

ちゃっかり認めちゃったよ、小西さん!!




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