秘密の★オトナのお勉強②



「何だろうね、呼び出しの理由」



「…分かんねぇ」




ハッピードリームに向かう途中の車内で、あたし達は他愛の無い話を繰り広げる。


…でも何故か、貞永の様子が少しおかしい。


あたしと話をしていても上の空というように、何かをひたすら考えているように見える。



もしかして、貞永は―――




「ねぇ…」



「ん?」



「あたしに何か隠し事してる?」




ハンドルを握る力を更に強めながら、あたしは慎重に問いかけてみた。


何かを必死に考えている貞永を見て、ある過去の記憶が蘇る。



―――貞永は、またハリウッドに旅立ってしまうんじゃないか、って。


またあたしと、離れ離れになってしまうんじゃないか、って。




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