大好き。でもごめんね



「ごめん」



そう言い放つと

君は驚くでも悲しむでもなく


無表情だった



「大好きなの

大好きでしょうがないの

でも

疲れちゃった

演技して

いい子じゃないのに

いい子でいるのって

やっぱり疲れるね…」



本当はね

解ってたんだ


いい子のふりをして


君の側に居たって

最後は全部、壊れること



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