恋に落ちた、この瞬間。
まさか“寂しがり屋”なのには以外だったな。

妹がまおにはいるわけだから、案外“強い”ってイメージがあったんだけど…… 全く違う。


「夕飯、何か知っているか?」


ふいに思い出し事を、まおに投げ掛けた。


「えっ、何? なんだろう」


楽しそうに考えるとこ悪いが……。

これから一気に、落ちるぞ?


「カレーと“サラダ”だけど?」


「――― ッッ!!」


おっ!! まおの顔が引きつり始めた。

頭の中では、さっきの昼飯に出てきた“サラダ”が浮かんでいるんだろうな。


「ピーマン、あるかな?」


「さあな? ……… まあ、あると思うぞ」


さっき冷蔵庫を覗いて夕飯の分のサラダを見たけど、しっかり緑のヤツを見つけてしまった。



「頑張るもん」


バカなヤツ。
“食べて?”って言ったら食ってやるのに。

夕御飯もまおで楽しめそうだな。


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