★窓辺の王子さま★
母は
そんな私に気づいたのか
「凛、あんたいつまで立ってるの?
早くここ座りなさい」
そう言って、ソファーの自分が座っている横を叩いて私を呼ぶ。
呼ばれた私は
母の隣にちょこんと座った。
私がソファーに座ると母はまた話しだした
「凛、この子は海(うみ)くんって言うの♪今日からこの家にしばらく泊まることになるから仲良くね」
………
はいぃ!?!?!?―
「あっ。波瑠っていうのは海くんのお母さんで私の古くからの親友だから覚えておいてね♪」
放心状態の私の横で
母は楽しそうに波瑠さんについて話していた…―