超溺愛ブラコン妹の彼氏
自分のものにしておいで!」

私を抱き寄せオデコにキスをした。

そんな空那に笑みをかえし

「皆ありがとう。大事なお昼休みを奪ってしまって…。やっぱり私ってトラブルメー」

最後まで言えなかった。

目の前は真っ暗なるし。

さっきの温もりを感じた。

「紗輝ちゃん、どこからか非難の声聞こえた?むしろキャーって驚きの叫び?じゃなかった?ここにいる皆、紗輝ちゃんの味方であって仲間であって恋の行方を応援してるの。だ・か・ら、殻にとじこまらないで悪い方には考えない」
背中をポンポンしたり、擦りながら優しく語ってくれた。

「郁斗先輩の彼女になる子が羨ましい」

「へぇ!?なっ何で?」

私と距離をとり見つめられる。

「…」

「ん?どした?」

その声の方に視線をあげると優しい眼差しの郁斗先輩の顔があって…

「郁斗先輩…優しい。私への話し方にその眼差し。それが全て彼女のものになるなんて。羨ましい。私も…そんな風にしてもらえる…かな?こんな風に抱き締めてー」
「ストォォォーップ!!!!!!」

郁斗先輩のいきなりの大声にビクついてしまった。

「ごめん、驚かせたね。今すっごく嬉しい事言ってくれたね。だ・け・ど、後半の情けない発言は何?告白すんだろ?そんなテンション下げてどぅすんだょ!?駄目だったら逆ハーさせてやるからっ。ギブするまで語ってやるし、抱き締めてやる」

ガバッと抱き締め

「泣きたいだろうけど、ここではもぅ泣くな。アイツの胸の中で泣かせてもらえ」

ガバッと私から離れ顔をみられ髪の毛を整えてくれ…頷いた。

そして私の向きをかえ

「行っておいで」

背中を優しく押してくれた。

ゆっくりと数歩進み…振り返り郁斗先輩の胸に飛び込んだ。

「ありがとう、郁斗先輩」

と言い手の甲に口付けをした。

「やるだけやってきます!皆さん、ありがとうございます!あたって砕けろで玉砕してきます。その時は…私が嫌って言うくらい抱き締めて下さいね、郁斗先輩?」

私の行動についていけていないようで放心状態?な郁斗先輩。

「あっずりぃ俺にも抱き締めさせて?」瑛太先輩。

「紗輝ちゃんは小悪魔系?俺のとこにもおいで?」未稀椰先輩。

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