続・天使が舞い降りた。

俊介のこと、そして美紀のこと。

小さいところで微妙な人間関係を余儀なくされている凛。

こう返事するしかないと思う。

だけど俺の気持ちは治まらず…

多少の強引さは必要だと自分に言い聞かせて、俺は凛の腕を後ろから掴んだ。

凛は俺の突然の行動に驚いたように振り返る。


「潤一さん?」

優しく掴んだ腕から伝わる凛のぬくもりを感じながら、俺は口を開いた。

「…俺にチャンスくれないかな? その間に、絶対好きにさせる自信があるから!」


俺はそんなセリフを口にしてしまった。

言ってから急に恥ずかしくなって思わず俯く。

< 64 / 213 >

この作品をシェア

pagetop