続・天使が舞い降りた。
「お母さんみたいね、私」
美紀は笑顔を見せた。
「あーあ。でもちょっとつまんないな」
「ん?」
「潤くんが凛ちゃんに振られたら、ヨリ戻してあげようかと思ってたから。でも私、用なしみたい」
「美紀…」
明るい口調だけど、どこか悲しげな美紀。
俺はその顔に少しだけ戸惑いながら口を開いた。
「美紀も幸せになってくれ。俺にはそれしか言えないけど…」
「…うん、分かってる。ありがと」
美紀は笑顔を見せ、キッチンへと歩いていく。
「そろそろ自分の幸せ考えなきゃね。おせっかいはこの辺にして。あ!」
美紀は思い出したように手を叩いた。
「どした?」